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スリーステップ時間停止法 ☆☆☆ by中島タロー

たった三歩で心理的な時間を停止させきる方法をご紹介する1テーマ完結型ブログ。「瞬間さえも無い今」に溶け込み悟りに迫る道がここに。

10・《さあ、第三ステップだ! 時間よ止まれ!》

『覚醒の便法』の第三ステップのやり方を一言で申せば、こうなります。「呼吸没入法」と「呼吸観察法」の二つを同時に、しかも同じ比重で実践しようと試みること。
末尾の「実践しようと試みること」というくだりにご注目ください。「実践すること」とはなっておりませんね。もしもこれが「実践すること」となっていたら、「そんなことできるのかよ」みたいな感じで皆さんのやる気は失せるかも知れませんが、ここで求められるのはあくまでも「実践しようと試みること」ですので皆さんドン引きなさいませんようお願いします。

とはいえ、これだけではまだどういうことなのか十分にお分かりにならないと思いますので、言葉を足させていただきます。既にご存じのように、「呼吸没入法」の実践において求められるのは心を百パーセント呼吸の中に入れることです。そして「呼吸観察法」において求められるのは心を百パーセント呼吸の外に出すことです。
従って、この二法を同時に同じ比重で実践しようと試みるということは別の角度から捉えますと、心を百パーセント呼吸の中に入れようとする志向(意志)と、心を百パーセント呼吸の外に出そうとする志向(意志)とを五分と五分に拮抗させて、どちらにも偏りの無い状態にするということでもあります。
その状態をイメージで理解したかったら、前述の二つの志向(意志)が同じ強さで綱を引き合って真ん中でピタリと静止している様子を思い浮かべてみられると良いでしょう。

その状態というのは矛盾しているようですが、呼吸への没入と呼吸の観察が同時に成り立っている状態のようにも見えますし逆に、そのどちらでもない状態のようにも見えます。ここでは「どちらでもある」と「どちらでもない」は表裏一体なのです。
いずれにしても、「呼吸没入法」と「呼吸観察法」の二つを同時に同じ比重で実践しようとする試みが真剣なものであれば我々は、自然な結果として、最終的にはその状態に到ることができます。
ここで、首尾よくその状態に到ることができたのか否かを見分ける最も分かりやすいチェックポイントを挙げておきますと、「心理的な時間(心に感じられる時間の流れ)が停止したかどうか」ということです。すなわち心理的な時間が停止したのであれば、あなたはそれができたということになりますし逆に、真理的な時間が停止しないのであれば、あなたはそれができなかったということになるわけです。
首尾よくその状態に到り得て、心理的な時間の停止を体験された方はお分かりになるはずです。「今に在る」とは本当はこういうことだったんだな、と。「今に在る」ということの究極の意味は実は、自分の中の心理的な時間が停止することなのです。

さて実際にその状態になってみれば分かることですが、その状態においては、考えることはもとより感じることまでも含めた心の働きが全面的に脇に置かれています。にも関わらず我々はそこで、自分の呼吸の存在をちゃんと覚る(しる)ことができています。これは、その状態にある時の我々は、心とは別にある真我という名の眼で自分の呼吸を見ているからに他なりません。

※第三ステップの話はまだまだ続きます。

 

もう一つの時間停止法『動的時間停止法』のことは最終ぺージで。