スリーステップ時間停止法 ☆☆☆ by中島タロー

たった三歩で心理的な時間を停止させきる方法をご紹介する1テーマ完結型ブログ。「瞬間さえも無い今」に溶け込み悟りに迫る道がここに。

8・《きちんと実践するために》

「没入法」と「観察法」に共通していることの一つは、どちらも自分が今している行動以外のことに関心を向けているときちんと実践できないという点です。「没入法」も「観察法」も、自分が今していること以外のことにちょっとでも関心を向けているときちんと実践できません。
従ってこれら二法を実践している最中だけは、自分が今している行動以外のことは何もかも心から切り離す必要があります。我々は(現われの世界では)時間の中に生きておりますので、ここに言う「自分が今している行動以外のこと」というのは次のように言い換えることもできます。過去の自分に起った色々なこと、未来の自分に起るであろう色々なこと、そして現在の自分に起っている色々なこと。

ついでに申せば、「没入法」や「観察法」を実践する最終目的である「悟りの世界を垣間見ること」さえも、この二法を実践している最中は心から切り離す必要があります。この二法を実践している最中はそれさえも心から切り離して、何のために「没入法」あるいは「観察法」を実践しているのか自分でも分からなくなっているぐらいがちょうど良いわけです。
ちなみにその、「没入法」や「観察法」を実践する最終目的というのは分類するとすれば、「未来の自分に起るであろう色々なこと」のお仲間ということになります。

このようなわけで「没入法」と「観察法」の実践の中には間接的ながら、自分が今している行動以外のこと全てを心から切り離すことも含まれていると言えます。これができますと心が身軽になった分だけ、ある種の楽しささえ感じられるようになるものです。

 

もう一つの時間停止法『動的時間停止法』のことは最終ぺージで。