スリーステップ時間停止法 ☆☆☆ by中島タロー

たった三歩で心理的な時間を停止させきる方法をご紹介する1テーマ完結型ブログ。「瞬間さえも無い今」に溶け込み悟りに迫る道がここに。

9・《第三ステップに向けて》

前にも少し触れましたように、「没入法」と「観察法」は基本的に自分が今している行動を対象として実践するものですが、その自分が今している行動というものの中に、やや特殊ながら呼吸をお仲間として加えることもできます。すなわち我々は、呼吸を対象として「没入法」や「観察法」を実践することもできます。
念のためにそれぞれの実践の仕方を押さえておきますと、呼吸を対象として「没入法」を実践する場合は百パーセントの心で呼吸に没入するという形になりまた、呼吸を対象として「観察法」を実践する場合は百パーセントの心で呼吸を観察するという形になります。

理由は後述しますが、ここでその、呼吸を対象とした「没入法」および呼吸を対象とした「観察法」のそれぞれに呼び名を付けさせていただきます。前者の呼び名は「呼吸没入法」、後者の呼び名は「呼吸観察法」です。
前出の二法にわざわざこのような呼び名を付けたのは実は、『覚醒の便法』の第三ステップでは、前出の二法を使って「あること」を皆さんに実践していただくことになるのですが、その説明をする際の便宜のためです。

厳密に申せばその「あること」というのは必ずしも、前出の二法を使わなければ実践できないということではありません。すなわち呼吸以外の、自分が今している様々な行動を対象とした「没入法」および「観察法」を使ってその「あること」を実践することも可能と言えば可能です。しかし、その「あること」というのは一般的に、前出の二法を使って実践する方が容易で効果を実感しやすいのです。前出の二法には、そういう意味での良さがあると言えます。ということで繰り返しになりますが、『覚醒の便法』の第三ステップでは、それら(「呼吸没入法」と「呼吸観察法」)を使って「あること」を皆さんにしていただくことになります。

ちなみにその、『覚醒の便法』の第三ステップをクリアしたらどうなるのかと申しますと、真我で呼吸を見ている状態になることができます。その状態というのは言い換えれば、感じることも含めた心の働きを一切伴わずに呼吸の存在を覚って(しって)いる状態のことでもあります。

 

もう一つの時間停止法『動的時間停止法』のことは最終ぺージで。